Mac OS XでMacPortsを使ったインストール方法
Mac OS X のパッケージ管理システムのひとつである、MacPorts を利用して Rabbit をインストール、利用する手順について説明します。
事前に準備するもの
以下のソフトウェアが必要です。Mac OS X のシステムDVDなどからインストール してください。
- Xcode Tools
- X11
Xcode Tools のインストール時には、X11 SDK を選択するのを忘れないでください。
MacPorts のインストール
MacPorts の公式サイト <URL:http://www.macports.org/> からダウンロード、 インストールします。ディスクイメージ(.dmg)からインストールするのが簡単です。
とくに指定しなければ、/opt/local 以下に MacPorts 関連のファイル群がインストール されます。MacPorts のコマンドを利用するために、環境変数 PATH に /opt/local/bin を追加します。
Rabbit のインストール
まず、以下のコマンドで、Rabbitに必要なソフトウェアの情報を更新し ておくのも良いかもしれません。
~% sudo port sync
以下のコマンドで Rabbit と、それに必要なソフトウェアがインストールされます。
~% sudo port install rb-rabbit
glib や Gtk2 がインストールされていないときは、これらのインストールのために ある程度の時間がかかります。
他にも以下の port をインストールするとよいでしょう。
- Ruby-GetText-Package (rb-gettext) - メッセージなどの国際化が有効になります
- net/irc (rb-net-irc) - rabbircが利用できるようになります
インストール方法は同様です。
~% sudo port install rb-gettext ~% sudo port install rb-net-irc
注) Ruby-GetText-Package が、すでに RubyGems からインストールされているときは rb-gettext のインストールは不要です。
X11なしでRabbitを利用したい
もしRabbitをX11なしで利用したい場合は、rb-rabbitパッケージをインストールする 前に、pango・cairoおよびgtk2をX11なしでインストールしてください。
~% sudo port install pango +no_x11 +quartz ~% sudo port install cairo +no_x11 +quartz ~% sudo port install gtk2 +no_x11 +quartz
X11 環境に関する Tips
一般的な PC-UNIX 環境とは異なり、Mac OS X ではウィンドウシステムとして X を 利用していません。そのため、いくつかの注意が必要になります。
X11.app を起動する
X11.app が起動していなければ、rabbit は実行できません。X11.app は /アプリケーション/ユーティリティ/X11.app にあります。
DISPLAY 環境変数
X11 上で動作する Rabbit を利用するためには、DISPLAY 環境変数が設定されて いなければなりません。X11.app 上の xterm では設定されていますが、標準の ターミナルや iTerm、JTerminal を利用しているときは自分で設定する必要が あることに注意してください。
Rabbit をバージョンアップする
port sync コマンドで Portfile を最新のものに更新したうえで、 port upgrade コマンドにより、Rabbit を最新のバージョンに更新することが できます。
~% sudo port sync ~% sudo port upgrade rb-rabbit
Rabbit だけをバージョンアップしたいときは、-n オプションを指定します。この オプションの指定により、関連するソフトウェアは更新せずに Rabbit だけを更新 することができます。
~% sudo port -n upgrade rb-rabbit
連絡先
お気づきの点やリクエストなどは、Rabbitショッカー や Rabbit MacPorts 担当の木村 (kimuraw at i.nifty.jp) までどうぞ。